脳神経内科

頭痛やめまい、その症状、
脳神経のトラブルかも。

神経内科は脳・脊髄、末梢神経、筋肉の病気をみる内科で、脳内科ともいわれます。症状としては、脱力・呂律が回らない・物が二重にみえる・手足のしびれ・めまい感・ふらつき感・ひきつけ・頭痛・もの忘れ・意識障害などがあります。 体のどの部分の病気であるかを鑑別することがとても大切です。神経内科専門医・指導医が丁寧に診察しますので、お気軽にご来院ください。

予約制になりますので、受診される方はお電話にて事前のご予約をお願いいたします。

こんな症状でお悩みではないですか?

  • 頭が痛い
  • 筋肉が硬直する
  • めまいがする
  • 転びやすくなった
  • 脱力感がある
  • 急に意識がなくなる
  • 手足が震える
  • けいれん発作がある

当院で対応している
主な病気

頭痛

頭痛は、誰もが経験したことがある一般的な疾患で、片頭痛・緊張型頭痛・群発性頭痛が代表的なものです。片頭痛は、片側性、ズキンズキンとした拍動性頭痛で、悪心や嘔吐を伴うことがあり、重症例では日常生活に支障をきたします。緊張型頭痛は、ストレス・肩こり・運動不足など原因は様々です。群発性頭痛は、目玉をキリで刺される様な激しい頭痛で就労困難となり、若い男性に多いのが特徴です。処方薬剤が全く異なりますので専門医の診察が大切です。

片頭痛

片頭痛は高校生や20歳くらいまでに発症することが多く、還暦を過ぎる頃から軽減します。発作性の頭痛で、前兆のある片頭痛と前兆のない片頭痛があります。前兆は、目がちかちかする閃輝暗点、視野が狭くなる、光・音に敏感になる(光過敏・音カ過敏)、臭いが気になるなど様々です。前兆のない片頭痛は、首の張り、あくびなどの症状が現れることがあります。頭痛はズキンズキンした拍動性で左右差があります。悪心・嘔吐を伴い、光、音、体動などで悪化します。発作は、数日で止まりますが、生理随伴片頭痛では1週間持続する方もいます。重症例では欠勤する方もいますが、最近、抗CGRP抗体皮下注薬が使用可能となりました。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は両側性の痛みで、拍動性ではありません。肩こり、首の痛みがおこり、ストレスも関係します。運動・入浴で改善する方が多いです。

群発性頭痛

群発性頭痛は早朝や午前中に起こる極めて激しい頭痛です。群発地震の様に連続して起こることが多いので、この名称が付けられました。片側の目の奥がキリでえぐられるような痛みです。痛む側の目で涙が出たり、充血、鼻水・鼻づまりを伴うこともあります。群発頭痛は20~30代の比較的若年男性に多いのが特徴です。カルシウム拮抗薬やステロイドホルモンが著効します。

めまい

めまいには主に「回転性めまい」「浮動性めまい」「立ちくらみ」の3種類があります。「回転性めまい」は、周囲がぐるぐる回っているように感じる症状で、内耳の異常や耳石のズレが原因となることが多いです。「浮動性めまい」は、ふわふわとした不安定な感覚が続き、バランスが取りにくくなることがあります。脳や神経の問題が関係する場合もあります。「立ちくらみ」は、立ち上がったときに一時的に血圧が下がり、めまいやふらつきが起こるもので、血流の変化が原因です。めまいの症状はさまざまな原因が考えられますので、症状が続く場合や強い場合は早めに専門医へご相談ください。

末梢神経障害

末梢神経障害は、脊髄から枝のように分かれて四肢へ伸びる末梢神経が何らかの原因で障害を受ける状態を指します。症状としては、脱力感やしびれ、痛み、発汗異常などが現れることがあり、日常生活に支障をきたす場合もあります。原因は糖尿病や外傷、神経圧迫などさまざまです。症状がなかなか改善しない場合は、早期の診断と適切な治療が重要ですので、神経内科や関連専門医への相談をおすすめします。

てんかん

てんかんは、大脳の神経細胞が過剰に活動することで起こる疾患で、反復するけいれん発作が特徴です。けいれんだけでなく、一時的に記憶がなくなるタイプの発作もあり、多様な症状が見られます。適切な診断と治療によって、発作のコントロールが可能です。発作が疑われる症状がある場合は、専門医への受診をおすすめします。

一過性脳虚血発作(TIA)

一過性脳虚血発作(TIA)は、脳の血流が一時的に不足することで、脱力やしびれ感などの神経症状が一過性に現れる病気です。多くの場合、24時間以内に症状は消失しますが、脳梗塞の前兆であることも多く、早急な基幹病院での診察・治療が必要です。症状があらわれた際は速やかに専門医の受診をおすすめします。

脳梗塞

脳梗塞は、脳の血管が突然閉塞し、運動障害や感覚麻痺、言語障害などの神経脱落症状が現れる病気です。高血圧や脂質異常症、糖尿病、心房細動などの不整脈を持つ方に多く見られます。症状が現れた場合は、夜間でも躊躇せず救急車で基幹病院を受診することが非常に重要です。早期の対応が後遺症を防ぐ鍵となります。

脳内出血

脳内出血は、脳の血管が破れて脳の中に血のかたまり(血腫)ができる疾患です。血腫の大きさや場所によって、運動障害や感覚麻痺などの神経症状が異なります。治療としては、脳外科で血腫を除去する手術が行われることもあります。早期の診断と適切な治療が重要ですので、異変を感じたら速やかに受診してください。

くも膜下出血

くも膜下出血は、脳を覆うクモ膜と脳表面の軟膜の間にある血管が破れて大出血を起こす病気です。突然、野球バットで殴られたような激しい頭痛が起こり、吐き気を伴うことが多いのが特徴です。重症の場合は意識障害を引き起こすこともあります。治療は脳外科で破裂した脳動脈瘤をクリッピングするなどの止血術が行われます。早急な受診と治療が命を守るために非常に重要です。

当院で行っている治療内容

脳神経内科では、脳卒中やてんかん、パーキンソン病、多発性硬化症などの神経疾患に対し、薬物療法を中心にリハビリテーションや生活指導を行います。必要に応じて脳波検査や画像検査を活用し、症状や病状に合わせた専門的な治療やケアを提供します。患者さま一人ひとりの生活の質を向上させることを目指し、総合的なサポートを行っています。

片頭痛の注射治療について

片頭痛の注射治療は、発作の頻度や強さを軽減するために用いられます。主に、特定の神経伝達物質に作用する薬剤を頭部や首の筋肉に注射し、片頭痛の原因となる神経の過敏な働きを抑えます。効果は数週間から数か月持続し、定期的な治療によって発作の回数や症状の軽減が期待できます。副作用は比較的少なく、安全に続けられる治療法として注目されています。医師と相談のうえ、適切な治療計画を立てましょう。

エムガルディ

片頭痛の新しい予防治療薬として注目されているエムガルディは、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)という物質の働きを阻害する抗体製剤です。片頭痛発作時に増加するCGRPをブロックすることで、頭痛の頻度を減らし、痛みの強さも軽減できます。
従来の内服予防薬で十分な効果が得られなかった方、副作用で継続困難だった方にも新たな選択肢となります。
注射部位の軽度な痛みや赤みは報告されていますが、全身的な副作用は少ないのが特徴です。

アジョビ

アジョビも抗CGRPモノクローナル抗体に属する片頭痛予防薬で、CGRPの働きを抑制し、片頭痛発作の発生を抑えます。皮下注射で使用され、3か月に1回の投与が一般的ですが、症状に応じて月1回投与も可能です。長期間にわたり効果が持続し、患者さまの生活の質向上に寄与します。副作用としては注射部位の反応や軽い感染症の報告がありますが、安全性は高いとされています。

担当医のご紹介

当クリニックには、さまざまな診療分野の専門医が在籍しており、それぞれの専門分野に基づいた質の高い医療を提供しております。医師の挨拶は専門医紹介ページにて詳しくご覧いただけます。ぜひご覧いただき、安心して診療をお任せください。皆さまの健康をサポートする信頼できる医師をご紹介いたします。

医師・スタッフ紹介

予約について

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